夢は枯野を駆け巡る！？
松尾芭蕉
いったいぜんたい、この世は、暴力と憎悪に溢れ、救いをもたらすはずの宗教が、むしろ争いを生んで、罪のない尊き命が奪われています。これは、何の因果によるものなのでしょうか！？尊きもの、それは、経済合理性でも普遍性でもない、、、すべては、時の流れの中で流転し、浮かんでは消える儚い夢、、、でも、だから何だってんだ、バカヤロー！！一石を投じた湖面の水面できた波紋、そこには、波紋以上の特別な意味などないのです。そこにそれ以上の意味を汲み取ろうとし過ぎるから、一喜一憂して、喜劇と悲劇が起きるのです。
『家にあれば 笥に盛る飯を草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る』（有間皇王）
かつて、万葉集に詠われたように、本当の幸せを望むなら、喉に刺さった魚の骨はご飯のかたまりで、グッと飲み込み、過去の枯野を嘆くよりも、現在の荒地を耕すしか、道はないのです。例え、どんなに貧相で、ぺんぺん草やタンポポくらいしか咲かない枯野や荒地だったとしても。
